MY CHOICE

ビームススタッフが選んだ
新作5アイテム

Photo / Osami Watanabe(Sammy Studio)
Writing / Yasuhiro Takeishi(City Writes)

西口 修平が選んだ
『ボードイン アンド ランジ』の
ストラップシューズ

世界で最も美しいと賞賛される、英国〈ボードイン アンド ランジ〉のベルジャンシューズに、世界で初めてデザイン別注が実現。甲部分にストラップを加え、スエード&スムースレザーのコンビ仕立てにすることで、ドレスシューズのように上品でモダンな一足に。

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ハイブリッドな着こなしの足元に最適なバランス

「さまざまなテイストをバランスよくとり入れるのが、私の着こなしの基本。このシューズは、そういった装いに最適な一足です。
 近年シルエットがゆったりしてきましたが、ワイドパンツにボリューミーな靴はラギッドすぎるので、合うものをずっと探していました。この〈ボードイン アンド ランジ〉のベルジャンシューズをアレンジした華奢なストラップシューズは、ワイドパンツに絶妙なバランスで収まるうえ、素材や作りなども繊細で上品。正統なネイビーブレザーとグレーパンツはもちろん、ライダースとウールパンツに合わせても新鮮です。
 服に着られず、ちゃんと着こなせていて、その洒落っ気が人に伝わり、影響を与えられる人が、本当にお洒落なMR_BEAMSだと思います。この靴でそんな男を目指したいですね」

ビームスF ディレクター

西口 修平

1977年、大阪生まれ。古着店やデザイナーズブランドを扱うショップで働いた後、クラシックに目覚めビームス入社。梅田店や神戸店にて販売員として活躍後、バイヤーとして抜擢され上京。現在は“ピッティ・ウオモでもっともスナップされる人物”として世界から注目されている。クラシックを基軸としつつも、独自の感性で古着などをミックスするコーディネートに定評あり。趣味は料理とワイン。

大島 拓身が選んだ
『エンメティ』の
スエードシャツブルゾン

デザインから素材まで完全別注したシャツブルゾン。裏面をナッパ加工した上質なスエードを厚さ0.5㎜に漉き、一枚仕立てにすることでシャツのように軽やかな着心地に。日本人体型に合わせたほどよいフィッティングも上品です。カラバリでネイビーもあり。

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品のよさと軽やかさを兼備したこだわりの一枚です

「MR_ BEAMSとは、自分のスタイルを確立したうえで常に挑戦し続ける人。だからこそ僕自身、着たことがないアイテムでも自分の気分や感覚を信じてトライするようにしています。今回のシャツブルゾンも、ぜひ大人の方に挑戦してほしい品のあるレザーです。
 僕が企画して商品化されたアイテムなのでとても思い入れがありますが、きっかけはレザーが注目されるなかでより品のあるスエードを着たいという気分。そこで映画『太陽がいっぱい』に登場するものに着想を得て、軽快な一枚仕立てのシャツブルゾンにしました。
ワンピースカラーでリラックス感もあり、大人がラフにはおっても上品に着こなせます。レザーは重たい秋冬物という先入観にとらわれず、シャツ感覚でさらりと着てみてください」

ビームス メンズドレス部門 ヴィジュアルマーチャンダイザー

大島 拓身

1979年、京都生まれ。10代からビームスでアルバイトを始め、関西、都内各店でキャリアを積む。現在はメンズドレス店舗のディスプレイやWEBコンテンツのコーディネートなどを担当。趣味は古着店巡りとカメラ。全国のビームススタッフを撮り下ろし、インスタグラムにアップしている。また、自身のスタイルをアップするアカウントではフォロワー3万人を抱える。
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設楽 洋が選んだ
『インバーティア』の
リバーシブルコート

ブランド名の由来“Invert(反転)”を体現する、シグネチャーモデルのベルテッドリバーシブルバルカラーコート。クラシックなブラックウォッチ柄コットンと、ベーシックなソリッドネイビーのナイロンポリエステルを表裏に使用。エレガントなロングレングスも今季的です。

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懐かしくも新しい両A面にひと目ぼれ

「私は朝に堅い職種の方と会い、夜はアーティストのパーティに出席と、TPOの振り幅がとても広いのですが、そんな私の一日に重宝するリバーシブルのデザインが気に入りました。
〈インバーティア〉は世界で初めてリバーシブルコートを開発したブランド。そこも選んだ理由のひとつですが、一般的なリバーシブルは結局片面しか着ないことが多いもの。ですが、これは無地と柄、さらに素材もナイロン系にコットンと変化があり、まったく別のコートのように着られる点が素晴らしいと思います。スーツはもちろん、ざっくりとしたニットと合わせてカジュアルな着こなしもできるでしょう。
 私が理想とするMR_BEAMSとは、TPOに応じた着こなしができ、それを窮屈と捉えず楽しめる男。そんな男にぴったりの一着ですね」

ビームス 代表取締役社長

設楽 洋

1951年、東京都生まれ。慶應義塾大学経済学部卒、1975年株式会社電通入社。プロモーションディレクター・イベントプロデューサーとして数々のヒットを飛ばす。1976年、「ビームス」設立に参加。1983年、電通退社。自らをプロデューサーと位置づけ、その独自のコンセプトづくりによりファッションだけでなく、あらゆるジャンルのムーブメントを起こす仕掛け人。セレクトショップ、コラボレーションの先鞭をつけた。個性の強いビームス軍団の舵取り役。

大岡 靖治が選んだ
『クルーツ』のブリーフバッグ

英国にて1978年創業のハンティングバッグ工房〈クルーツ〉にオーダーしたビームスエクスクルーシブのブリーフケース。一枚革のブライドルレザーを使用したクラシックなデザインながら、同時に軽量化も実現。ソリッドなバックルがモダンなムードを引き立てます。

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大好物の英国モノ、しかもクラシックにしてモダン

昔から気に入ったモノと長くつきあう国民性と英国製品における質実剛健なところに魅力を感じています。このバッグもまず英国ブランドらしいクラシカルなデザインに惹かれました。それでいてモダンなバックルやブライドルレザーも極薄で軽量化するなど、現代的にアップデートされている点も魅力的です。継ぎ目のない一枚革を贅沢に使用し、武骨ながら高級感も感じます。流行を理解しながらも、それに加えて情報に左右されないモノの本質的な価値を見抜く感性と、そのモノが自分らしいアイテムなのかを判断できることも大切だと思います。自分の価値観でモノを選べる、そんな人こそ大人であり、私にとってはMR_BEAMS。そうした意味でも、このバッグは私のスタイルや価値観に合致しているのです。

ビームスF サービスマスター

大岡 靖治

1973年、東京生まれ。ドレスクロージングの分野で20年以上のキャリアをもつ。2012年より全国に17名という限られた人材しか任命されない接客のプロフェッショナルの称号「サービスマスター」となる。20年以上前から続けている雑誌のスクラップファイルには、ドレススタイルだけでなく、アメリカモノやストリートなどさまざまな分野から琴線に触れたモノを収納。その卓越した知識は若手スタッフから“先生”と呼ばれ親しまれている。

中村 達也が選んだ
『ブリッラ ペル イル グスト』のグリーンスーツ

英国の老舗服地メーカー、ジョン フォスター社の上質なウールモヘア生地を用いたオリジナルスーツ。チェンジポケットやプリーツパンツなどクラシックなデザインながら、肩パッド不使用のマニカ・カミーチャや一枚毛芯仕立てにより、着心地は柔らかです。

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ほかにはない独特のカラーリングに惹かれました

「メンズスーツのカラーはある程度限られますが、こちらはグリーンとグレーをミックスしたような独特の色調にとても惹かれました。モヘア混紡による嫌味のない光沢感も絶妙であり、湿気の多い日本の春夏でもパンツのクリースが取れにくい点もおすすめです。
 そんな色味を引き立てるかのような、チェンジポケットやピークトラペルといった英国のビスポーク風のディテールも秀逸。またタイはクラシックなものからニットまで合い、ノータイでも着こなせるなど汎用性も十分です。
服の背景や歴史を熟知しつつ、懐古趣味にならず、いまの時代感を落とし込んだスタイリングができる人。それが私の思うMR_BEAMS。モダンにアップデートしたこのスーツならば、そんな着こなしが楽しめるはずです」

ビームス クリエイティブディレクター

中村 達也

1963年、新潟生まれ。母の実家は羅紗店(生地商)、父方の祖父は靴職人という環境に生まれる。大学時代にビームスでアルバイトを始め、卒業と同時に入社。現在はドレスレーベルを統括するクリエイティブディレクター。愛車はアバルトの595ツーリズモ。多忙な日々の息抜きはドライブとイタリア料理店巡り。実は小学生のときから大の格闘技ファンでいまはボクシング熱が高まっている。

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