THE
NAKAMURA
NOTEBOOK

「昔はよかった」
なんて
絶対言わない。

「中村ノート」に学ぶ
2019年春夏ファッション

古きよきモノの魅力と価値を誰よりも知っているけれど、
いたずらに懐かしむことはせず、どんなときも目線は前を向いている。
そんないまを生きる男たちに向けた春夏ファッションの極意を
ビームス クリエイティブディレクター、中村達也が解説します。

Photo / Osami Watanabe(Sammy Studio) Styling / Akihiro Shikata
Hair&Make-up / Takashi Hoshi(SIGNO) Model / David

THE NAKAMURA NOTEBOOK

いまを生きる男たち
必読のファッションレポート!

アイテム、素材、色柄、シルエットなどさまざまな切り口で、メンズファッションの新潮流を捉えた「中村ノート」。ほんの些細な変化が、男の装いをいかに新鮮に見せてくれるか、という好例がここには詰まっています。サイズやディテールのわずかな変化も見逃さない、中村達也の観察眼の賜物です。

〝温故知新〟こそが
メンズファッションの最重要キーワード

少し前まで、ドレス系のファッションレポートって、モードの世界と違い世の中にほとんど存在しなかったのです。みんなピッティ・ウオモ(イタリア・フィレンツェで年2回開催される服飾展示会)から帰ってくるたび、「今年もかわり映えしませんでした」なんて報告していたけれど、それは間違い。大きな潮目は変わらずとも、その中で小さな変化は絶えず行われていたのです。それにだれも気づかないならば、自分が伝えていかないと日本のドレスファッションは永久に進化しないな、と思ったのがきっかけで、徹底的に記録を取り始めました。まだフィルムカメラの時代でしたが、海外の展示会場やショップで、写真を撮りまくりましたね。そんなふうに始めた社内向けのレポートが、あるとき雑誌の編集者たちの目に留まって、彼らの〝ネタ元〟として使われるようになり、それがいつしか「中村ノート」という名前で、広く知られるようになったのです。

私が担当するドレスファッションの世界では、常に「昔のモノがよかった」という意見を耳にしますが、永久に変わらないものなどありません。変化していく社会や人々の生活の中で、いかに男の装いを進化させ、表現していくか、ということが大切なのです。「中村ノート」を通じてそのヒントをみなさんに伝えたい、という気持ちは昔もいまも変わっていません。

今季のメンズファッションについてですが、ここ数年のクラシック回帰傾向と並行して、シルエットや素材感でよりカジュアルに、よりリラックスしたムードを表現しようとするブランドや、業界人が増えた印象です。そして、その背景にはイタリアやアメリカのデザイナー、ブリティッシュトラッドといった、クラシックイタリアン全盛期以前、1980〜1990年代を代表する要素に再び注目が集まっていることが窺えます。

ただし、リバイバルといっても、もちろん昔のままが現代にそのまま通用するというわけではありませんのでご注意ください。〝温故知新〟—。これこそが男の装いにおける、最も大切なキーワードなのかもしれませんね。

ビームス クリエイティブディレクター

談:中村達也

クラシックスーツの新機軸
「ブラウンスーツ」。

サファリジャケットやテラコッタカラーといった、コロニアルスタイルから影響を受けたトレンドが続いたこともあり、クラシックなスーツにもブラウンが浸透してきました。昨年まではリネンやコットンスーツなどスポーティなものが多かったのですが、今季はタイドアップして着たい、エレガントなブラウンスーツも増えています。ウインドーペーン、ストライプなど柄も豊富。スーツスタイルにおける最も注目すべき潮流です。

チョークストライプのダブルブレストスーツも、ミディアムブラウンの生地を選べばナポリ紳士を彷彿させるスタイルに。ピンホールカラーのシャツやブラウンのペイズリータイを合わせて、エレガントな色気を漂わせたい。

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ウールとリネンの混紡生地で仕立てたピークトラペルのスーツは、乾いた風合いの生地や白蝶貝のボタンが実に軽快。素材感を活かしてカジュアルに着こなしたい一着。

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絞りのないシルエットや、低いゴージ、2プリーツパンツなど、随所から1980年代ファッションの影響が窺えるブラウンスーツ。ウールとリネンの混紡生地の風合いも魅力。

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ミニハウンドトゥース生地を使った、ナポリのサルトリアブランドによるブラウンスーツ。パンツのピストル形サイドアジャスターなど、ビスポーク風のディテールにも注目を。

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グレーとブラウンが混ざったような色味や、チョークストライプが風合い満点。チェンジポケットやパンツのサイドアジャスターなど、洒落たディテールにも心奪われるスーツです。

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少し明るめのブラウンにウインドーペーンが施されたウール生地が、なんとも洒脱。きっちりとタイドアップスタイルで臨みたい、カントリージェントルマンを彷彿させる一着です。

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モヘア混ウール生地の放つ光沢感、ワイドに強調されたラペル、テーパードしたパンツなど、無地ながらも、ブラウンの男っぽい色気をとことん際立たせた、嗜好性の高いスーツ。

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アメトラからフレンチまで。
一枚はほしい「ボーダーアイテム」。

今季もっとも重要な柄といえるのがボーダーです。といっても、マリンリゾートを彷彿させる細いピッチのボーダーから、フランスの大定番であるバスクシャツ、アメリカントラッドなラグビージャージ、1980年代に流行った極太ボーダーまで、ボーダーという大きなトレンドの中で、さまざまなテイストのアイテムが出てきており、もはやひとつのジャンルには分類できません。みなさんのスタイルに合ったものをお選びください。

ジャケットスタイルのインナーにラグビージャージ風ニットを利かせる、アメリカントラッド全盛期に流行ったレイヤード。1枚で着るのはもちろん、タイドアップしたデニムシャツの上に合わせると、より洒落た印象に。

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ネイビーブレザーとホワイトのコットンパンツにボーダーシャツを合わせた、ヨーロッパのマリンリゾートを象徴するコーディネート。ブレザーの金ボタンやネックに利かせたスカーフが、いまを感じさせるアクセントに。

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一見往年のラグビージャージ風だが、実は伸縮性に富んだニット素材を採用。着心地がよいのはもちろん、スポーティすぎない上質な風合いも、大人の装いにはふさわしい。

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鮮やかなブルーにオレンジという配色が、どこか西海岸を彷彿させるレトロなボーダーニット。Tシャツ感覚で1枚で着てもよいが、ジャケットのインナーに合わせるのも現代的。

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ソフトで上質な素材感と、ほのかにフェイド感のある色合い、細身のネックバインダーを特徴とする一枚。さわやかすぎない、大人のエレガンスが漂うマリンボーダーです。

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コットンとナイロンを混紡した、ソフトなパイルニット製のボーダーシャツ。そのレトロな素材感やテラコッタカラーは、リネンスーツやサファリジャケットなどと好相性です。

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1980年代のトレンドを彷彿させる、極太ボーダー。丁寧に編み上げた3ゲージのリネンニットやブラウン&ベージュの配色によって、見事に大人の一着へとアップデートさせています。

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フレンチスタイルの大定番であるバスクシャツを、モダンなドロップショルダーやソフトタッチなニットでアレンジ。一枚でサラリと着れば、そのよさを実感できるはずです。

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昔ながらの英国製のガンジーニットを、ブラウン系のボーダーに置き換えることで、フレンチトラッドな雰囲気に。カーキのカーゴパンツなど、カジュアルなアイテムと合わせたい。

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春こそ着たい、
「スエードアウター」。

ファッションのシルエットや素材感が、ソフトなものに移り変わっている昨今。定番といえるレザーアイテムの中でも、スエードアウターの持つ優しい表情や柔らかさが見直されています。今季はレザー専業ファクトリーのみならず、ドレス系のブランドからも登場している点が見逃せないところ。ブルゾン、シャツジャケット、ミリタリーなどデザインも多彩にそろっています。Tシャツやシャツの上に、気軽にはおってみてください。

ハードに陥りがちなライダースブルゾンも、上質なスエードを使ったものなら、ここまでシックで優しげな表情が醸し出せる。マスタードイエローのニットやオフホワイトのパンツを合わせて、軽快かつソフトに装いたい。

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英国伝統のフィッシングブルゾンをベージュのスエードにアレンジした、変わり種の一着。ショート丈ゆえ、ニットやジャケットの上にはおれば、新鮮なレイヤードが楽しめます。

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武骨な印象のあるダブルのライダースブルゾンも、柔らかなゴートスエードなら気軽に袖を通せるでしょう。ウールパンツなど、シックなアイテムとの相性も抜群です。

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4ポケットのサファリジャケットをブラウンのゴートスエードで仕立てた、今季のトレンド要素が満載の一着。白蝶貝のボタンやリネンの裏地が、春らしい軽快さを醸し出しています。

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スウェットとゴートスエードを貼り合わせた、ハリのある表情が特徴のスエードパーカ。品のよい淡色のコンビネーションが、カジュアルな着こなしに高級感を与えてくれます。

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デニムのように風合いの変化を楽しめる、ネイビーの別注スエードブルゾン。いたってシンプルなデザインゆえ、デニムからトラウザーズまで、合わせるパンツを選びません。

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1950年代のイタリアンリゾートを彷彿させる、柔らかなオープンカラーのスエードシャツ。半袖カットソーやショーツの上にはおるなど、開放的な着こなしが映える一枚です。

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もはや定番!プリントシャツはこう着こなす。

昨年から引き続き、プリントシャツは人気です。ちょっと間違えると不良っぽくなってしまう危険もありますが、柄によっては太めのパンツにエスパドリーユを合わせたりすることで、上品なリラックス感を表現できると思います。ビームスの中にはスーツに合わせるスタッフもいますし、裾はタックインしても、アウトしてもいい。「こう着なくては」というルールはありません。着る人のパーソナリティが反映されるアイテムですね。

JACKET STYLE

テラコッタカラーのエスニック調プリントシャツは、軽快なブラウンのリネン混スーツと相性がよい。スエードのリングベルトやラフィア製のタッセルスリッポンなど、小物にもリゾートっぽいテイストをプラスしましょう。

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CASUAL STYLE

アロハ風シャツにイージーパンツ、エスパドリーユ。どれもリゾートアイテムなのに都会的に見えるのは、全身をネイビーで統一しているから。ダークカラーのプリントシャツを着こなす上で、覚えておきたいセオリー。

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[1]イタリアの名門シャツブランドからも、レーヨン生地のアロハシャツが登場。同系色のコットンパンツでシックに装うのもおすすめ。

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[2]ペイズリーを大胆にあしらった、インパクト抜群の一枚。こちらもブラウンのリネンなど、コロニアル調のアイテムとよく合います。

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[3]レトロモダンなドットで表現されたストライプのオープンカラーシャツ。カジュアルはもちろん、スラックスに合わせてタックインしても新鮮。

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[4]南国調のボタニカルプリントながら、全体をモノトーンで統一することでシックな表情に。ブラックのトラウザースと合わせたい。

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[5]落ち着いたネイビーカラーや抽象的なモチーフによって、フラワープリントの甘さを抑えた一着。都会的な着こなしにもなじみます。

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[6]フェード感のある生地にフラワープリントをした、男らしさとチャーミングさを兼ね備えたシャツ。洗いざらして着こなしたい。

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[7]ブラウンとホワイトという配色でアロハ調のモチーフをシックにアレンジした、イタリア製生地ならではのフラワープリントシャツ。

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[8]テラコッタカラーにエスニックな幾何学模様が施されたシャツは、ブラウンやベージュといったアースカラーのアイテムと好相性。

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STYLE SNAP

ダークカラーのプリントシャツをスーツの色味と合わせた、1950年代っぽいスタイル。このスタイルの場合は素足で合わせるのがベター。

ゆったり着こなしたい
「プレイドコート」。

ここ数年、着丈が長くゆったりめのスプリングコートが人気ですが、今季はそれに、昔ながらのトラディショナルなチェック柄をのせたものが出てきています。色味はブラウン系が多いですね。スーツに合わせても、カジュアルなスニーカーに合わせてもいい。着こなしも、バサッとはおったりベルトでブラウジングしたりと、汎用性が抜群です。

LEFT
コットンシルクの混紡、しかもウインドーペーン柄という洒落た生地で仕立てられた、英国製のベルテッドコート。裏地なしの一枚仕立てゆえ、生地の豊かな表情を楽しみたい。

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CENTER
ベージュにブラックのチェックをのせた、発色のよいポリエステル生地のコート。すっきりした着丈なので使い勝手がよく、この季節に1枚持っていると重宝するはず。

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RIGHT
英国調のグレンチェックと無地のライトブラウンというリバーシブル仕様のコートは、ゆったりとしたシルエットが魅力。袖をまくって裏側を覗かせて着るのもおすすめです。

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「セットアップ」は
ここまで進化した!

クラシックスーツの復権と並行して、5年くらい前から「ブロークンスーツ」、つまりスーツを上下でバラして着るという概念が徐々に浸透してきました。それによってジャケットもパンツもどんどんカジュアルなものへと進化。そんな潮流が今季、セットで着てもバラして着てもいい、という極めて自由な考え方のスーツをもたらしたのでしょう。

DENIM
デニムというと少々ヘビーなイメージもあるが、こちらはコットンリネンにポリウレタンを混紡した生地で、実に軽くストレッチ性も高い。ゆったりしたシルエットやドローストリング仕様のパンツなど、リラックス感は満点。

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JERSEY
モダンなブラウンカラーのジャージーのセットアップは、あえて生地のエッジをほつれたようなフィニッシュにすることで、こなれたカジュアル感を演出している。カットソーやスニーカーで、気どらず着こなしたい。

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STRIPE
スマートなペンシルストライプのセットアップは、インディゴカラーのジャージー生地を使ったもの。写真のような上品なクールビズスタイルから、Tシャツやスニーカーを合わせたラフな装いまで、汎用性は実に高い。

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ドロップ0の
「ボックスシルエットジャケット」、復活!

1980年代後半に、ロメオ・ジリを代表とするデザイナーが提唱してヒットを遂げた、肩パッドなしのボックスシルエットジャケット。当時「スラウチジャケット」とも呼ばれたこのアイテムが、今季リバイバルを遂げています。英国的なシェイプの入ったジャケットと並行して、こういうカジュアルなアイテムも増えている点が、今季の特徴といえるでしょう。

シアサッカー調の極薄素材や、一枚仕立て、絞りを入れないボックスシルエットを特徴とする超軽量ジャケット。裾のサイドに入れたスリットも、その軽やかな印象を高めています。シャツを着るような感覚で臨みたい一着。

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VARIATION

ブルーとブラウンの濃淡で表現した、美しいマルチストライプ柄のコットンリネンジャケット。こんな華やかな色柄も、まったく絞りのない「ドロップ0」なら気どりがなく、好印象。

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ストンとしたボックスシルエットと副資材を使わない一枚仕立て、清涼感あるシアサッカー生地とが相まった、なんとも夏っぽいシャツジャケット。Tシャツの上にさらりとはおりたい。

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イタリアを代表する実力派ブランド、〈カルーゾ〉が提唱する、まったく絞りを入れない「ドロップ0」スーツ。ブラウン無地のシアサッカーという、モダンな生地使いも出色です。

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カジュアルの差し色に、
「カラフルソリッドシャツ」。

アースカラーがトレンドの昨今ですが、真夏のイタリアンリゾートスタイルの定番ともいえる、カラフルなソリッドカラーのカジュアルシャツが再注目されています。ブルーやピンクなど、カラーバリエーションが多いのも特徴。素材はリネンやリネン混が多く見られます。コットンスーツの下に合わせて襟を出すなど、ラフに着たいですね。

[1]力強いボルドーの発色や、ややゆとりのあるシルエットが旬なオープンカラーシャツ。洗い込んだ後の表情も楽しみです。

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[2]デニム生地に後染め加工を施すことによって淡いグリーンカラーを表現した、こなれたカジュアル感が光るボタンダウンシャツ。

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[3]アルビニ社の上質なリネン生地を採用した、清涼感あふれる一枚。柔らかな襟から放たれる、品のよい色気を堪能したい。

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[4]甘すぎない、鮮やかなピンクのプルオーバーシャツ。リネン55%、コットン45%を混紡した生地の、豊かな風合いに心奪われます。

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[5]淡いイエローが肌なじみのよい、プルオーバーのリネンシャツ。1枚で着てもよいが、リラックス感のあるニットジャケットとも好相性。

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[6]日にやけた肌に映える、美しいピンクのリネン生地を使ったカプリシャツ。ゆったりしたシルエットは、1枚で着るのに最適です。

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どんな色のアウターとも相性のよいピンクのリネンシャツですが、ボルドーカラーのストライプジャケットと合わせると、より現代的なスタイルに。パンツや足元は軽やかに決めて、リゾートテイストを醸し出しましょう。

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カジュアルアウターは「フーデッドパーカ」に注目。

モッズコートやダウンジャケットなど、数年前から、フーデッドアイテムを多く見るようになりました。ミリタリーやアウトドアといったテイストからの影響というより、スタイリングとしてのフード使いが新鮮なのでしょう。カジュアルに着こなすのはもちろん、アイテムによってはあえてスーツに合わせるなど、着こなしに幅をもたせることもできますよ。

ヘリテージ感が人気の英国アウターブランド、〈グレンフェル〉。通気性と耐久性に優れたピーチスキン素材は、機能とエレガントな表情を兼ね備えているのも魅力。写真のフーデットアウターも、スーツの上にはおりたくなる品のよさです。

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クールなブラックのポリエステル生地を使った、本格的かつモダンなフーデッドブルゾン。全身スポーティにコーディネートするより、あえてウールパンツなどの上品なアイテムと合わせることで、洒落たコントラストを狙うのがおすすめ。

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イタリアの人気レザーブランド、〈エンメティ〉がつくったパーカは、なんとナッパレザーとナイロンストレッチ素材とのコンビネーション。Tシャツの上にはおったり、コートのインナーに合わせたりと、新鮮なレイヤードが楽しめそうです。

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超高密度に織り上げられた、コットンナイロンを製品染めで仕上げたモッズコート。もちろんカジュアルな着こなしにも合いますが、そのざっくりとした素材感とシルエットを活かして、あえてジャケットの上にはおるのがおすすめです。

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STYLE SNAP

タイドアップしたスタイルにミリタリー系のフーデッドアウターを合わせるような、ラギッドなコーディネートが改めて新鮮。

原点回帰で復活、 太め「カーゴパンツ」。

パンツ専業メーカー各社が、再び一斉にカーゴパンツを打ち出しています。といってもかつて大流行したスリムカーゴではなく、本格的なワイドシルエットのもの。そこには近年注目を集めている、リラックスフィットからの影響が窺えます。そういえば1980年代のビームスにも、カーゴパンツブームがありました。時代は巡るものですね。

深い股上や色褪せた生地、太めのシルエットなどから本格派の香りが漂うが、実はイタリアのパンツメーカー、〈ベルウィッチ〉がつくったカーゴパンツ。決してハードすぎないから、ジャケットスタイルにも違和感は皆無。

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VARIATION

こちらは太めといっても2プリーツやテーパードを利かせたキャロットフィットで、モダンな印象を取り入れたカーゴパンツ。コットンとリネンによる混紡生地はテロッとした質感で、リネンニットなどと合わせると大人っぽい。

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モダンに生まれ変わった
いまどき「チルデンニット」。

〝原点回帰〟の潮流のもと、さまざまな英国由来のアイテムが復活を遂げていますが、そんな中で見直されたひとつが、いわゆるチルデンニットです。昔は素材がもっと厚手で、ボタンダウンシャツを合わせるのが主流でしたが、今季はひと味違う。重ね着しやすいように薄手の素材が多く、その着こなしもTシャツの上に合わせるなど、実にモダンな感覚に生まれ変わっているのです。

インナーにTシャツを合わせて、スエードブルゾンやホワイトデニムとコーディネート。こんな枠にとらわれない感覚が、チルデンニットをモダンに取り入れる鍵。ニット自体も薄手のものを選んだほうが、着こなしやすい。

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レースのようにエレガントな編み模様の入ったホワイトのコットンニットに、大胆なストライプを利かせたカーディガンタイプ。アメリカンなムードを感じることのできる一着です。

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クラシックな見た目ながらも、繊細な編み目や別注によるシンプルなカラーリングが、どこかモダンな色気を感じさせます。イタリア製ならではの、シックに着こなせるチルデンニット。

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ネイビー地にグリーンと、今季の注目カラーであるイエローのストライプをあしらったチルデンニット。かなり薄手のニットゆえ、一枚での着用はもちろん重ね着にも重宝します。

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コントラストの強すぎないブラウン系の配色や、ケーブルの繊細な編み目にエレガンス漂うチルデンニット。昔ながらのクラシックなタイプよりも、はるかに汎用性は高いでしょう。

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「シアサッカー」はジャケットだけじゃない!

シアサッカーはここ4〜5年、ずっと続いているトレンドですが、今季は色や柄のバリエーションがかなり拡大しています。クラシックなストライプはもちろん、チェック、極太ストライプ、無地といった、いままでにないシアサッカーアイテムが選べるでしょう。リラックスシルエットのシャツジャケットやパンツなど、いままでにないジャンルに落とし込まれている点にも注目してください。

[1]シアサッカー素材、バンドカラー、しかもネイビーカラーという、いかにも涼しげなシャツ。コットン100%の非常に軽快な生地ゆえ、真夏に1枚で着ても快適に過ごせます。

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[2]太めの畝や淡いグリーンのストライプ、そして簡潔な一枚仕立てがモダンさを主張する、〈ラルディーニ〉流シアサッカージャケット。シャツのようにサラリと着こなしたい。

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[3]ベージュ系の淡いストライプがどこか懐かしい、シアサッカーのバンドカラーシャツ。裾がストレートにカットされているので、タックアウトして着るのもよいでしょう。

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[4]アメリカントラッドのマストアイテム、シアサッカーショーツ。こちらはウエストの後部にシャーリングを施し、ドローストリングを使った、よりイージーなテイストの一本です。

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[5]1プリーツのテーパードシルエット、共生地のドローストリング、ブラウン×ホワイトのストライプなど、旬の要素をふんだんに盛り込んだ、今季必携のシアサッカーパンツ。

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[6]無地のサンドベージュ、しかもシャツという、シアサッカーとしてはあまり見ないアイテム。抜群の清涼感に加え、ストレッチ性も高いので、その着心地は素晴らしい。

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STYLE SNAP

シアサッカーをカジュアルに落とし込んだアイテムが増える一方で、クラシックなビスポークスーツを仕立てる紳士も健在です。

インパクト大の
「 太めストライプ」。

ストライプの流行は3〜4年前から続いていますが、ここに来てパンツやシャツなど、アイテムの幅がかなり広がりました。特に気になるのは、多くのブランドが注目している太幅のストライプ。1960年代のアイビーのころにも大流行した「ボールドストライプ」です。派手な印象もありますが、私のようなアイビー世代にとっては、意外となじみ深い柄なんですよね。

太めのストライプやゴールドのメタルボタンなど、英国トラッド的な要素をモダンにアップデートさせたジャケット。インパクトの強いストライプジャケットは、インナーを同系色でまとめて、色数を絞るのがおすすめです。

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鮮やかなブルーの濃淡が楽しめる、開放的なイタリアンリゾートを彷彿させるストライプシャツ。気どらず洗いざらしで、ネイビーブレザーやホワイトジーンズと合わせたい一枚。

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同じストライプでもほのかにエスニックテイストを感じさせる、個性的な織り柄の生地を採用したジャケット。全身をアースカラーでまとめて、味わい深い風情を活かしたい。

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ネイビーとベージュというリゾート風味の太めストライプに加え、1プリーツでゆとりのあるシルエットや、ドローストリングを使ったウエストなど、リラックス要素を満載したショートパンツ。

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ホワイトとネイビーのブロックストライプを配した、インパクト抜群のドローストリングパンツ。なじみ深い2プリーツのテーパードシルエットなので、トラウザーズ感覚で取り入れられます。

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バリエーションが広がった
「ドローストリングパンツ」。

以前はリゾートや部屋着のイメージが強かったドローストリングパンツでしたが、近年はより高級感のある素材やトラウザーズのような洗練されたシルエットに進化することで、一大潮流に乗った印象です。街ではけるのはもちろん、着こなし次第ではクールビズにも対応するでしょう。

LEFT
品のよさとリラックス感、汎用性を兼ね備えた、ネイビー無地のシアサッカーパンツ。テーパードシルエットも美麗。

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CENTER
リネントラウザーズの上品さと、イージーパンツの快適さを兼ね備えた一本。サーモンピンクが味わい深い。

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RIGHT
生地やディテールはハードなミリタリー風ですが、テーパードしたシルエットは、トラウザーズそのものの美しさ。

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「4ポケットアウター」は今季が狙い目。

3年ほど前からよく見るサファリジャケットはもはやすっかり定着しましたが、今季はそれをベースにミリタリーやアウトドアのテイストとミックスした、4ポケットのサファリ風ジャケットも続々登場。その人気はまさに最高潮といえます。素材はこなれ感が楽しめる、リネンがおすすめです。

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サファリとミリタリーをミックスしたような、少しスリムなシルエットの4ポケットジャケット。きれいめなシャンブレー生地が新鮮。

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CENTER
着るほどに味わいを増す、リネン混の生地を使った4ポケットジャケット。なんとボタンは全てアンティークです。

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素材感豊かな生成りのコットンリネン生地を使ったサファリジャケット。バックルなしのウエストベルトが洒落ています。

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スリップオンは〝甲浅〟
〝ノーズ短め〟が新潮流。

数年前に流行した「ベルジャンシューズ」がいま、ファッショニスタたちの着用により、再注目されています。リラックスしたシルエットが中心となりワイドパンツをはく人が増え、この靴に代表される、ノーズの短いスリッポンが人気を集めているのでしょう。ビームスではワイドパンツまでははけない人のために、少しノーズが長いものも用意していますよ。

ファッション業界人が熱視線を注ぐ、英国ブランドのベルジャン風ローファー。洒落たデザインのみならず、ルームシューズのようなソフトな足当たりと、抜群の歩行性を兼ね備えた、高い実力も人気の所以。

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VARIATION

アッパーのパイピングや甲ベルトのないつくりが、ベルジャンシューズを彷彿させるローファー。ノーズは決して短すぎないので、合わせるパンツや着こなしを選びません。

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かつて英国貴族が愛用したルームシューズを思わせる、滑らかなネイビースエードを用いたタッセルスリッポン。テーパードからワイドまで、幅広いパンツシルエットにマッチする。

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「リネンジャケット」はシワを楽しむ。

欧米では真夏の定番素材であるリネンを使ったジャケットが、ようやく日本人の間でも定着しました。当然、着ているとシワになりますが、それも洋服のひとつの表情として楽しめるようになったのでしょう。日本人の洋服における成熟度が高まったことを、実感させられるトレンドですね。

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極薄のリネン100%生地を、芯地も裏地も使わず仕立てた軽快なジャケット。シャツのように肩肘はらず着こなしたい。

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リネンにコットンを混紡した、ざっくりとした質感のヘリンボーン織り生地を使用。鮮やかな色味やメタルボタンも洒脱です。

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リネンにシルクを混紡した、極上の風合いを誇る生地を採用。表面にほのかに浮き出たネップ感が、実に味わい深い。

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定着なるか?「ワイドパンツ」。

リラックスシルエットの影響はパンツにも如実に表れており、1980年代を彷彿させるワイドパンツを、多くのブランドが提案しています。とはいっても私自身は2プリーツのテーパードくらいが限界ですが(笑)、若い世代には裾幅も太いワイドシルエットのパンツにも挑戦してほしいですね。

ミリタリーチノを思わせるデザインの、デニム製トラウザーズ。股上は深めで、裾幅は23㎝と、全体的に太めのシルエット。

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VARIATION

ウエストからワタリにかけてはゆったりしているものの、裾に向けて急激にテーパードする、旬のシルエットを備えた一本。

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ワークパンツのように無骨なコットンポリウレタン生地と、旬のテーパードシルエットを融合させた、個性的なトラウザーズ。

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