MY CHOICE

お薦めの新作7アイテム

Photo / Osami Watanabe(Sammy Studio)
Text / Yasuhiro Takeishi(City Writes)

シックでエレガントなフランスの色を胸元に

『エンツォボナフェ』のビットローファー

パリの老舗工房〈アトリエ ボワバン〉が、昨年満を持してスタートさせた自社ブランドのシルクニットタイ。非常にしなやかで結びやすく、透け感や光沢も控えめ。繊細なカラートーンと相まってオン・オフ問わずエレガントに締められます。5cm幅で全10色展開。

世界の国々には、それぞれに特色があるもの。なかでもそれが如実に表れるのが色彩感覚です。なぜなら各国で異なる気候や自然環境、そして国々が連綿と築き上げてきた文化により、色彩感覚は育まれるからです。
1920年にパリの中心部にて創業した、現存するパリ最古のシルクアクセサリー及びネクタイ工房〈アトリエ ボワバン〉のニットタイは、まさにフランスならではの色彩感覚に彩られています。上質なシルクを用い、繊細に編み上げたタイは絶妙な中間色が中心。本来スポーティなニットタイですがエレガントで落ち着いた雰囲気があり、これぞフレンチシックで大人らしい上品なニュアンスをVゾーンに添えます。締めるだけで、今季注目のフレンチテイストを採り入れられること請け合いです。

様々な表情を併せ持つドレスシューズ

『ラッファ モリーナ』のチルデンセーター

上質なカーフを用いたローファー「バーフォード」は、一枚革をベースにつまみモカを採用した贅沢な作り。スリッポンながらフィット感も抜群です。ブラックスエードのプレーントゥはビームスエクスクルーシブモデル。緻密な設計で包み込むような履き心地です。

世界中の情報がすぐに手に入るようになった現在。国境にとらわれないボーダーレスな文化やプロダクトが世界を席巻しています。さらに国際感覚豊かな若い世代の影響から、現在のクラシックスタイルは多様なテイストをミックスする着こなしが主流に。そんな時代にぴったりの靴を英国の〈フォスター&サン〉で見つけました。
従来アメリカ的なローファーですが、本作はクラシックなフォルムに英国の質実剛健さが、そしてハイシャインが施されたシャープなトゥにはイタリア的な艶が漂います。一方でブラックスエードのプレーントゥは珍しい3アイレットで、モダンかつ無国籍な雰囲気。ルールに縛られず、よいと感じたものを自由に組み合わせる。そんな時代を象徴する逸品です。

男らしく上品でスマートな現代の男性服

『ノラ』の大判ストール

リバーシブルコートを史上初めて開発した〈インバーティア〉の別注リバーシブルカーコート。ベージュ側の素材はソロテックスでシワ耐性や撥水、伸縮性を備え、グレンプレイドのコットンは上質なギザコットン製で肌ざわりも抜群です。英国調のスラントポケットを採用。

男性を引き立てる要素のひとつに、タフさや武骨さといった、いわゆる男らしさがあります。クラシックスタイルにおいてもそれは不可欠とビームスは考えますが、服が骨太すぎるとどうしても大人の装いの基本である、エレガンスが損なわれるというジレンマも。
その点、〈インバーティア〉のカーコートは男らしさとエレガンスのバランスが秀逸なスプリングアウターです。かつて吹きさらしだったクルマの運転席で風を切るタフさを備えつつ、伝統的な英国服の上品さを受け継ぐデザイン。しかも写真のベージュ側はシワになりにくく撥水性も備える機能素材ソロテックス、グレンプレイド柄の面はコットンという、現代的な使い勝手を発揮するリバーシブル仕様。まさに現代の男性にふさわしい一着です。

ナポリ発ビームスクオリティの着心地

ナポリ発ビームスクオリティの着心地

ナポリの名店ロンドンハウスのヴィジュアルマーチャンダイザーを務めた〈ティトアレグレット〉のジャケットは、軽やかなウールシルクリネン製。アンコン仕立てやマニカ・カミーチャ、ワイドラペルなどナポリらしさ満載で、度重なる修正により腕が上がりやすく着心地も快適です。

情報が瞬く間に世界を駆け巡る現在は、ファッションにおいてもスピードや話題性が重視されがちです。ですが、ビームスにはそれらよりも遥かに重視していることがあります。それは服の基本中の基本である着心地です。
今季より扱うナポリサルトの〈ティト アレグレット〉も約3年前に出会いましたが、優れたセンスの持ち主ながら当時は私たちが求める着心地に達していませんでした。そこで足掛け3年、6シーズンを費やして度重なる修正を依頼。そしてついに納得の着心地が得られ、今季の買い付けに至ったのです。話題性を狙うならば、修正などせず、どこも扱わないうちに展開するのが得策だったでしょう。しかしながらそこには、絶対に譲れないビームスクオリティという一線があるのです。

時代が求めるカシミアジャケットの快適さ

時代が求めるカシミアジャケットの快適さ

欧米では通年素材であるカシミアをごく薄く織り上げた、ビームスエクスクルーシブカラーのサマーカシミア製アンコンジャケット。空気を含んだカシミアは驚くほど軽量で、とてもしなやかです。寒暖差のある春先から秋口まで、ロングシーズンに大活躍間違いなし。

シーズンごとに激変することもあるカジュアルやモードとは異なり、クラシックスタイルの変化はスローで控えめ。それでも変化は確実に起きており、だからこそ時代を見据える鋭敏な洞察力と、微細な変化を服へと落とし込むセンスがとても大切となってきます。
そんな変化を巧みに捉えた服を毎シーズン届けてくれるのが〈ラルディーニ〉です。日本では新鮮な提案となる薄手のサマーカシミアを用いたブレザーですが、カラーはベーシックなネイビーではなく、クラシックスタイルにおいては久々に注目されているブラック。得意の軽やかな仕立てによってブラックのストイックさも和らげられており、春夏にも着やすい一着に仕上がっています。この絶妙なさじ加減こそが、高い人気の秘密なのです。

大人の休日にふさわしいシルク製の三つ揃い

大人の休日にふさわしいシルク製の三つ揃い

新進ブランド〈モンサオ〉によるシルク製のセットアップ。90年代を思わせるワイドシルエットが新鮮です。ジャケット&パンツにオープンカラーのシャツが加わることで、より多彩な組み合わせが可能。ブランド名が意味する“季節風”のような心地よい着用感です。

ここ数年で提案するブランドが増えたセットアップウェア。テーラードに加えカジュアルにも広がっていますが、その利点は上下組み合わせるだけでなく、それぞれ単品でも幅広く着こなせること。そして上下を揃えることでコーディネートの手間が省け、さらにカジュアルでもある程度きちんと見えること。それが大人世代に指示される理由でしょう。
ポルトガル発〈モンサオ〉のセットアップも、大人の休日にうってつけです。ジャケットにイージーパンツ、開襟シャツの三つ揃いですが、素材はなめらかな手ざわりのシルク100%。ワイドシルエットでリラックス感満点ながら、揃いのきちんと感でだらしなく見えず、素材の上質感で大人らしい雰囲気。リゾートにも最適である贅沢なセットアップです。

思いが結実したテーラー初の既製品

思いが結実したテーラー初の既製品

ビームスエクスクルーシブのレディメイドトラウザーズは、ウール製のアウトプリーツとコットン製のインプリーツを用意。絶妙なテーパードシルエットは合わせやすく、特徴である切れ上がった小股は格別の美しさです。サイドアジャスターやコインポケット付き。

「大好きな服の格好よさを伝えたい」
ビームスが提案する服の根幹には、スタッフのこんな思いがあります。実際に袖を通すから服の魅力が身をもってわかり、より好きになる。そして着たときの高揚感や楽しさを共有したいと思う。ビスポークトラウザーズの専門テーラー〈イガラシ トラウザーズ〉初の既製品も、そんな思いから生まれました。
ディレクターの西口修平が惚れ込み、自身もオーダーした同テーラーのトラウザーズ。その日本人ならではのきめ細かな心配りや高度な技術、美しい佇まいを既製品でも伝えるべく、細部とシルエットを細かく修正。ヒップの片ポケットといったビスポークの雰囲気も残しつつ、より幅広い装いに馴染む最高のレディメイドトラウザーズが完成したのです。

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