春、ジャケット＆パンツで感じる心地よい風

ときには、軽やかに。

心地よい風が頬を撫でる春。こんな季節には、お気に入りのジャケパンをまとって軽快に街へ繰り出したくなりませんか？だって……、普段は「めんどくさい人ね」とか言われてしまうけれど、こういう軽やかさも実は嫌いじゃないでしょ。

Photo / Masahiro Sanbe Styling / Akihiro Shikata
Hair & Make Up / Yoshikazu Miyamoto (Be Natural)
Writing / Yasuhiro Takeishi (City Writes) Model / Trayko Petrov

軽量性に富むダークグリーンのリネンコットンホップサックを用いたジャケットは、ウエストを絞らないドロップゼロモデル。そのモダンなリラックス感と絶妙な色調を活かし、ワイドシルエットのハウンドトゥース柄パンツとブラックスエードのビットローファーを合わせてフレンチテイストの装いに。鮮やかなネッカチーフで色を差すと全体が引き締まります。

この春夏の注目カラーのひとつが、ナチュラルなトーンのオフホワイトです。清涼感満点のリネンヘリンボーンのオフホワイトジャケットは一見着こなすのが難しそうですが、キャメルやオリーブ、ベージュなどのナチュラルなカラーを合わせると落ち着いて見え、エレガントにまとまります。足元は濃いめのブラウンスエードシューズで引き締めるのがおすすめ。

クラシック回帰の流れからシックな色使いが続いたクラシックスタイルですが、ここにきて鮮やかな色調の提案が見られるように。ピンク×ネイビーのグレンプレイドのジャケットもそのひとつです。柄色を拾ったソリッドタイや白シャツ、グレーパンツと、その他のアイテムをベーシックに徹するのが着こなしのコツ。ぜひ新鮮な色使いで春を体現してください。

秋冬のみならず、春夏も多く展開しているブラウンジャケット。シルクリネンベースのボルドー×ブラウンヘリンボーンのように、色調や素材感に軽やかさのある素材をチョイスするのが重々しく見えない秘訣です。オープンカラーのプリントシャツやリネン混の白パン、グルカサンダルというように、軽快でリラックス感のあるアイテムでまとめましょう。

国柄や時代にとらわれず、多彩なテイストをミックスしたスタイルが今季もウェルドレッサーに支持されています。クラシックなグレーのヘリンボーンジャケットも、英国調のロイヤルクレストタイや米国的なチノパンなどで、ブリティッシュアメリカンな雰囲気で着こなすのが気分。ジャケットのナチュラルショルダーや全体のフィッティングが古く見えないポイントです。

この春夏、ぜひとも採り入れたいのがアイビー＆プレッピーテイスト。ベーシックなダブルブレストのネイビーブレザーは、ネイビー×ホワイトを基調にアメリカ東海岸のマリンルックを意識した着こなしが今季的です。さらに大剣と小剣の柄が異なる洒脱なタイや、ケーブル編みのチルデンニットを肩掛けするなど、遊び心を利かせるとよりモダンな雰囲気に。

同系色のアイテムでまとめるワントーンコーディネートは、いまやクラシックスタイルに定着したともいえる着こなし術。ネイビー地に5本のブルーのペーンで構成された生地のジャケットは、うるさくならないように同じ色使いのタイとサックスシャツでシンプルに。またパンツはやや明るめのミディアムグレーにすれば、トップスのブルーが美しく際立ちます。