ワタクシなりのめんどくさいこだわり

それでも服が大好きなもので……

ワタクシなりのめんどくさいこだわり
ビームスのスタッフは他の人は誰も気づかないような細かいところにまで徹底して洋服にこだわります。
そう、めんどくさいほどに。
そんな彼らの飽くなきこだわりにフィーチャーします。

Photo / Takayuki Saito (BEAMS CREATIVE INC.)
Writing / Yasuhiro Takeishi (City Writes)

こだわりのビスポークスーツは袖を通すだけで自然と優しくなれる服

MENDOKUSAI STAFF 01

人事業務部

生田目 昇

生田目 昇

「ワードローブには愛着があって長年着ているものが多く、毎シーズンのようにどこかしらリペアしながら着続けています。着込んで少しくたびれた服が好きで、実はテーラード以外はほとんど水洗いしているんです。あのジョルジオ・アルマーニも、たしか“服は完璧でないところが魅力”と語っていましたから。スーツは20年以上前に担当して以来、ビスポークにこだわっているのですが、着ていると自然と紳士的に振る舞えるようになるところがいい。例えば子供に靴を踏まれても怒ることなく、“気をつけてね”と優しくなれるんです」

FALLAN & HARVEY Suit
BEAMS F Shirt
ROBERT KEYTE Tie
BEAMS F Chief
GEORGE CLEVERLEY Shoes
by OWN

服の背景をとことん掘り下げることで深まっていく憧憬と愛着こそがお洒落

MENDOKUSAI STAFF 02

ビームスF

関 哲朗

関 哲朗

「ファッションは単体ではなく、時代ごとの文化や政治、人々の思惑などを反映しながら発展してきたもの。お洒落とはずばり、そんな服の背景を掘り下げ、奥深さを知ることだと思っています。だから靴を磨くときも、コーディネートはもちろん、私はBGMにまでこだわるんです。例を挙げると、アメリカのオールデンならやっぱりブルースかな、でも英国移民の多いニューイングランドのメーカーだから英国のブルースロックかな、というように。靴の背景と音楽を関連付けることで憧憬と愛情が深まり、磨く革との対峙にも集中できるんですよ」

BRILLA PER IL GUSTO Suit
ANNA MATUOZZO Shirt
HOLLIDAY & BROWN Tie
MUNGAI Chief
EDWARD GREEN Shoes
by OWN

自分らしさを完成させるのは直感や感覚が素直に反映された細部の絶妙なバランス

MENDOKUSAI STAFF 03

ビームス 熊本

宇野由一

熊本宇野由一

「服は着用したときのバランスに細心の注意を払っています。特にこだわっているのがパンツの裾幅と靴の相性。2年ほど前にセミフレアのパンツを初めてはいたのですが、そのとき感じた新鮮な気持ちと、それまでテーパードパンツに合わせていた靴がしっくりこない違和感が忘れられず、以来パンツと靴のバランスに意識が集中するようになったのです。そのバランス感はいわば自分の直感。そうした自分の感覚には素直でありたいし、世の中の情報に惑わされず、自分らしさを追求したい。お客様もご自身の直感に素直であってほしいと思いますね」

BEAMS F Jacket
INTERNATIONAL GALLERY BEAMS Shirt
CLASS Pants ATKINSONS Tie
ALBERT THURSTON Chief
ANATOMICA Beret LUNOR Eyewear
SIMON FOURNIER Shoes
by OWN

生活の場面を共にすることで自分色に染まった服が自分をより魅力的にしてくれる

MENDOKUSAI STAFF 04

ビームス ハウス 梅田

梶谷健太

梶谷健太

「私にとって服とは、生活の一部。一緒に映画を観たり、音楽を聴いたり、食事を摂ったり、さまざまな生活の場面を共にするものです。生活とは自身の投影であり、それが自己表現となり、人としての魅力になると思います。だから以前は、買った服に自分が好きな音楽を聴かせるという、“儀式”みたいなことをしていたんです。音の振動が服の繊維へ伝わり、自分色に染まっていくのではないかと。とにかく、服を自分のものにしたかったんですね。当時は大真面目でしたけど、先輩たちからの共感はまったく得られませんでしたが(笑)」

CUSTOM TAILOR BEAMS Suit
CRADLE Shirt
SUNSPEL Cut & Sewn
SPACCA NEAPOLIS Chief
VINTAGE Eyewear
F.LLI GIACOMETTI Shoes
by OWN

好きにこだわり続けることで熟成されるスタイルは周囲も認める自分らしさ

MENDOKUSAI STAFF 05

ビームス ハウス 丸の内

阿由葉銀河

阿由葉銀河

「大学時代からアイビー&プレッピースタイルが好きで、流行り廃りとは関係なく、どこかにアメリカンな雰囲気を採り入れるのが自分のスタイル。それと、きめすぎない装いが自分らしいと思っているので、素足にスリッポンという足元にこだわっています。これは春夏だけでなく秋冬も貫いており、乾燥する冬場は足に塗る保湿クリームが欠かせないんです(笑)。そんな甲斐あってか、アメリカンテイストと素足ばきは私のスタイルとして、周囲も認知してくれているよう。それらを“らしいね”と言われると、とても嬉しいんですよ」

BEAMS F Suit
BRILLA PER IL GUSTO Shirt
ALTEA Tie VINTAGE Chief
OLIVER PEOPLES Eyewear
SEIKO Watch
BAUDOIN & LANGE Shoes
by OWN

人に何を言われようと絶対に譲れないトラッドこそ我がスタイル

MENDOKUSAI STAFF 06

プレス

間瀬裕介

間瀬裕介

「“女はモード、男はトラッド”が、ファッションに対する私の信条。これまで多くのスタイルや着こなし、服の歴史的背景に触れてきましたが、トラッドへの思いはぶれることなく、ずっと私の根源にあって、どこかトラッドな要素や雰囲気が漂う着こなしは一貫しているんです。何せこの風貌なので、学生時代はおっさん呼ばわりされていましたが(笑)。でも、人には譲れないものがあるし、それは他人からすればめんどくさいかもしれないですが、それこそがこだわりだと思うので。男として生まれた以上、これからもトラッドを楽しみたいですね」

DALCUORE Suit
VINTAGE Shirt
VINTAGE Tie
ALBERT THURSTON Chief
CARTIER Watch
JOHN LOBB Shoes
by OWN

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